愛知県知多市に拠点を構える「樹庵」では、親子三代に渡って昔ながらの手打ち蕎麦をお楽しみいただいております。

今回は、蕎麦の種類についてご紹介いたします。

〇更科蕎麦

江戸蕎麦の一つで、寛政元年:1789年に行商人である清右衛門という人が、信州更科蕎麦という名で売り出したのが発祥とされています。更科蕎麦は真っ白な面が特徴で、蕎麦の一番粉を使って作られます。

〇田舎蕎麦

更科蕎麦と対極にある蕎麦として位置づけられているのが田舎蕎麦です。太めで黒っぽい蕎麦で、色や香りも濃いのが特徴です。

〇藪蕎麦

藪蕎麦の特徴の一つは蕎麦の実の甘皮による緑がかった面の色と、しょうゆの味が強い濃いそばつゆでいただくのが特徴です。蕎麦の先につゆをちょっとだけつける食べ方は、この藪蕎麦かた広まったと考えられています。

〇十割蕎麦

十割蕎麦とは、蕎麦粉だけで映蕎麦のことです。蕎麦を打つ時は、つなぎと呼ばれる小麦粉を使いますが、十割蕎麦にはつなぎが一切使われていません。

〇二八蕎麦

二八蕎麦とは、津阿木である小麦粉を2割、蕎麦粉を8割で打つ蕎麦のことです。二八蕎麦は、蕎麦の風味やのど越しのバランスがよく、つなぎが2割入ることで打ちやすくなる特徴があります。